じゃっ夏なんで

BGM:サマージャム’95スチャダラパー

 

今年の夏あっという間であんまり苦しまなかったので良かったな。ということで夏の最期の悪あがきをサマーソングで楽しんでる最近

 

マディソン郡の橋」□洋画112本目
これいつか見たいなーって思ってたやつ。浮気の話でしたがとっても良かったです。ていうか観終わった後でwiki見て納得したんだけど、あの男女はイーストウッドとメリルストリープだったんだな、、そりゃいい映画になるわ、、

天使にラブソングを」□洋画113本目
ミュージカル苦手なんだけどいつまでもこれじゃだめだなーと思って超有名なこの映画から見てみた。結果、めっちゃ面白かった!こんなハチャメチャなストーリーだったんかい!

「ハイスクールミュージカル」□洋画114本目
勢いに乗ってミュージカル第2弾!これも有名なやつだったけど、ストーリーがあんまりぎゅっと詰まってなくてダンスと歌だけで乗り切ってる感じがしてしまってつらたん

パルプフィクション」□洋画115本目
これーーーー!見たかったやつーーーー!TSUTAYA行ってもいっつも借りられてたやつーーー!やっと観れた。前評価ほどじゃないかなって思ったりもしたけど面白かった!

「NINE」□洋画116本目
ミュージカル映画を観始めたよ!ってチャールズに話したら薦めてくれたのがこれ。話自体はまあまあだったけど、ケイトハドソンのパートの歌とダンスがめちゃめちゃかっこよかった!あと初めてニコールキッドマンを観た気がする。それからそれからダニエルデイルイスさん?がかっこよかったです

フローズン・リバー」□洋画117本目
モデルの臼田あさみちゃんが好きでインスタで彼女をフォローしてるんですが、この人は映画が大好きで昔ブログをしていた時も度々おすすめの映画を紹介してくれていたんですよ。それであさみちゃんが紹介していたのがこれ。意外とあっさり終わってしまうけれど、女性二人の心の動きがもうよくよく伝わってきて、あー女の人ってこうだよなあ、こうなるんだよなあって思った。タイトル通り、氷の川を車で渡るシーンが何度も出てきますが、いつかわたしもあれやってみたい

「シンプルメン」□洋画118本目
これはTSUTAYAでジャケット借りした。これは私的にはまあまあだったけど、男の人は好きだろうなーと思う。しかしエリナ・レーヴェンソンという女優を見るだけでも価値があった

シークレット・サンシャイン」□洋画119本目
これも臼田あさみレコメンド。ヒロインとヒロインに恋する男の人の関係を、最後まで描ききらないのが良かった。言葉にしたり、わかりやすい表現にしないからこそ男の人の気持ちがすっごく伝わってきたし、ラストシーンのその後もきっとこうだろうなあ、こういう風になるんだろうなあ、と想像できてよかった。あと吹替えで観たんですが吹替えの人の声の演技すごかた。こわかた。

「麦子さんと」■邦画85本目
龍平が出てるから義務感で観た。観る前から面白くない予感がビンビンしてて、やっぱり面白くなかった。ネットの評価は高いみたいだけど、わたしは駄目だったわ・・・

アンダーグラウンド村上春樹
ついに読み終えた。ちょっと今まで2、3度しか経験したことのない気持ちで最後まで読み終えた。何か、そのまま取り入れてしまうと大変なことになりそうな、大きなものと対峙している気持ちだった。今読み終えて、知ったことがあって、それでどうするか?何を考えたか?それが大事なんだと思う。
起こってはいけない事件が起きてしまったのは事実。しかしマスコミが流布したあらゆる事実のなかで、真実に起きた出来事は当時の人々にきちんと伝わっていたのか?溢れる事実に飲みこまれるように、本当のことは埋まってしまったのではないだろうか。(大学時代、ゼミの先生に「事実」という言葉と「真実」という言葉の使い分けをしなさいと言われたことがあって、ノンフィクションのテレビだったり小説を読んだりするといつもこのことを思い出す)そういう意味では、この本を読んでよかったと思うしもっとたくさんのこの国に暮らす人々に読まれるべき本だと思った。読み終えて、果たして政府は、マスコミは、この事件からどんな教訓を得て、生かしているのか。そういうことも気になった。

あいまいな日本の私/大江健三郎
次の日記で詳しく書きますが、休みの日に美術館の展示を観に行き、そこでこの本が紹介されていて、タイトルを甚く気に入り後日ブックオフに行ったら100円コーナーで売られていて即購入したという一冊。というか昨日仕事終わりに買って、その足で喫茶店に行き、面白すぎて2時間半かけて一気読みしたという一冊。とても心にのこる一冊。いくつかぐっときた文章を列挙します。

・【われわれがそれについて話している文明は、われわれの世代のみの所有ではない。われわれはその所有者ではなくて、単に保管者なのである。それはわれわれより無限に大きく、重要ななにものかである。それは全体であり、われわれは単なる部分である。われわれが何かを達成したのではなく、ほかの者たちが達成したのだ。われわれはそれを創造しなかった。われわれはそれを受け継いだのだ。それはわれわれにあたえられた。しかも、次のような暗黙の義務とともにあたえられたのだ。それを慈しみ、よく保ち、発展させ、望むべくは改良して、あるいはすくなくとも壊さず、そのままに、われわれの後にくるべき者らに渡せという、そのような暗黙の義務とともに。】

これはアメリカの評論家ジョージ・ケナンの言葉を引用したものらしい。これは広島・長崎への原爆についての項で出てきたのですが、これを読んだ時にわたしの中でああ!という気づきがあった。これはまさに核のことにも当てはまり、そして原発のことに関しても全く同じことがいえる文章だった。それでいろいろと考えてひとつはっきりしたことは、やっぱり今の政府は信用できないなーという悲しいものだった。福島の原発問題に関する諸問題の進展がないまま、というかむしろマイナスに進んでいるような印象さえ受ける最中で、広島・長崎の原爆投下の日には黙祷を捧げる総理大臣。政府は数々の戦争、原爆投下から、いったい何を学んだのか。終戦の日を境に誓った「二度と戦争はしない」という一文は、集団的自衛権によってなし崩しになろうとしている。あまり政治的なことは言いたくないし書きたくないが、この本を読んでいろんなことが自分の中で明るみになったのだった。歴史は、何のために残され伝承されていくのか。良いものは受け継ぎ、悪いものは二度と繰り返さない。っていう当たり前のこと、書いているけど当たり前のこと、できていないのが、今の、わたしたちの国の現状なのだ、、、

・子供のころに大切にしていたイメージを大人になっても大切にできる作家がほんとうの良い作家だ。というお話。大江の尊敬する井伏鱒二を例に説明していたけど、これもとってもためになった。この新書を読むと、大江健三郎は「日本語を扱う作家としての使命」のようなものに責任を持って生きていて、言葉を発しているなあというのがわかる。世界的言語を使って小説を書いていたのは日本の作家で安部公房宮沢賢治だけだと言うけれど、わたしは大江サンもそこに入って良いと思いますよ。

・全体の講演を通して、大江健三郎の息子・光さんのお話が出てくる。彼は知能に障害があり、福祉施設で仕事をしながら作曲もしていてCDも出しているそう。彼が生まれ、苦悩し、そこを抜けた瞬間から今まで、息子と共に生きたことが自分にとっての「癒し」だったと。そう感じた理由、そこにいたるまでの経緯を聴くと、同じような境遇の人々にとっての救いになるだろうと思った。

・卒論を書いていた時に大江健三郎の著書をいくつか読まなければならず、義務感で読んだが、今思えばそんなに苦痛でもなかったので基本的にわたしはこの人の作品が好きみたい。

 

まだ書きたいことたくさんあるけど美術館の話も残しときたいのでこの話はここまで