2019.3.17-19

吉祥寺時代の先輩の結婚祝いと、国立西洋美術館で開催中のル・コルビュジエの展覧会を目的に東京二泊三日の旅。仲良しの友人達の多くが東京にいるので、三日間をコマ割りにして会ってきた。それでも会えなかった人はまた次の機会に!


1日目。昼過ぎに東京に着く新幹線に乗る。往復切符と宿のセット予約をしたので悠々自適の指定席。のはずが、隣の席のサラリーマンが田中圭に激似で全然落ち着かなかった。

13時半に東京駅、そのまま吉祥寺に移動。視界に飛び込んでくる情報量の多さに早速疲れる。東京に住んでた時はいつもこれを無意識のうちに取捨選択してたんだと思うと殺伐とした気持ちになる。中央特快に乗ってしまったので、中野駅で乗り換え。快速か各停か選べたけど、高円寺と阿佐ヶ谷に止まってほしいので各停に乗った。

日中、中野からの電車はパラパラとしか人がおらず、穏やかな気持ちになる。びっくりするくらい良い天気で、阿佐ヶ谷から荻窪までの間、向かいの席に誰も座らなかったので車窓を動画に撮った。今でもなんかお気に入りで、何度も見返してしまう。

新卒で東京に越してからの1年間、毎日阿佐ヶ谷から吉祥寺までこの電車に乗ってこの景色を見ていたのです。一生懸命生きた日々は、一生懸命生きていた場所に思い出としてずっと残っていて、その場所がある限り何度でも鮮明に思い出せる。ひとつひとつの思い出はもちろん宝物だが、その思い出が住み着いたこの街も、わたしにとっては宝物以外の何物でもない。

14時半頃に吉祥寺駅到着。落ち合う予定だった友達が少し遅れてくるというので、行きたかった服屋に行って速攻服を買う。まだ時間が余っていたので、大好きなバサラブックスへ。ここにある全ての本を自宅に移動させたいと思うほど、この店のラインナップが好き。店員さんがTHE サブカルという感じなのも好き。狭くて込み入ったお店なのに、カビ臭くないところも好き。

15時頃に友人と合流。歩いていたらお洒落な店に辿り着くだろうと話しながら行き着いたお店がフレッシュネスバーガーだったので二人で爆笑した。そのあと店を変えて餃子をたらふく食べて解散。

東京に来て一年、やっぱりというかなんというか波乱万丈な日々を送っていた彼女は、大好きな友人のひとり。これだけ長く友人関係が続いているのって理由があって、言語や思考のレベルが似通っているからなんだと思っている。何を面白いと思うか、どんな言葉で話すか、善悪の判断とか、、そういう部分でお互いに共感できる友達が何人かいる。とても幸せなことだと思う。

そこから宿泊先の池袋に移動して、20時頃から吉祥寺時代の同期に4年ぶりくらいに会った。当時から変人でお金儲けが得意な人だったけど、パワーアップしていて、もはやお金を稼ぐことに飽きるレベルに達していた。最近のビッグニュースを教えて、と言うと、高校の同級生だったとある芸能人に指名されて「変人」としてテレビに出たことだと。高校の時から変人だったんだ、、と心の中で思う。ふとした話から、携帯電話の料金が月1万円くらいだと話したら、信じられないと飽きられてしまい、その場のノリで明日携帯電話を買い換えることに。

帰ってきたら12時半。クタクタになって就寝。


2日目。朝9時半から池袋のジョナサンで大学時代の友達とその次男(生後4ヶ月)に会う。関西には店舗がないので初ジョナサンだったが、紅茶の茶葉の種類が豊富でかなり気に入った!ぜひ関西にもジョナサンを!!

お子のことから嫁姑問題まで話は多岐に渡る。頑張っている友人のことを誇りに思う。妻になり母になる友達がいて、その子たちのことを変わらずに大切にしたいと思ったから、妻になり母になることについて本や漫画を読んだり積極的にニュースを見るようになった。すべての悩みや相談に的確なアドバイスをできることはないだろうけど、分かりたい、と思って学ぼうとする自分は好きだ。むしろそういうところくらいしか自分の良いところは思いつかない。

12時過ぎに解散。持ってきていたはずの漢方(下痢止め)が見当たらない。そういう時に限ってお腹は痛くなる。これは人間界の摂理である。運良く西武百貨店漢方薬局を発見し、その場で調合してもらう。通っている薬局のより安い。もっと買えば良かった。

一安心して恵比寿に移動。恵比寿は東京!って感じがして好き。チェルフィッチュとの仕事でずっとお世話になってる会社の人たちとお洒落ランチ。近況報告と、まもなくご結婚される大好きな制作さんへお祝いの言葉を伝えたりなど。結婚したらどんなベッドを買うか、という話題で、コアラマットという謎のイケてるマットの存在を知る。めっちゃ高いけどめっちゃ良いらしい。

15時に解散、新宿へ移動。昨日の同期と合流し、携帯電話の乗り換えのために田無駅に初上陸。結果、今よりも良い条件なのに月3,000円のプランに乗り換えられた。よく分からないけど、機種代も0円で、なせが5,000円キャッシュバックがあり現金をもらえた。同期曰く、マンパワーらしい。本当によく分からないけど、とにかく感謝。19時半に一緒に新宿に戻り、ルミネエストまで案内してもらってから解散。ルミネエストまで辿り着けない身体になってしまった。完全なおのぼりさんである。

そして今回の旅の目的だった吉祥寺時代の先輩と合流。結婚祝いを渡したら喜んでくれて嬉しかった。結婚式に呼んでくれたのに、喉の手術で参加できなかったのが本当に辛かったけど、こうやって直接お祝いできて本当に良かった。式の写真を見せてもらう。とっても綺麗!絶対写真送ってくださいと伝えて別れたけどまだ届いていないことに今気づいて呆然としています。

先輩の旦那さんが京都の人なので、前に一度京都でお会いして挨拶もさせてもらったのだが、旦那さんのご実家が京都の市外で、古き良き家柄という感じで、話を聞くにはなかなか大変そうである。先輩もわたしも、親から何か強制されたという経験があまりなく、生きたいように生かしてくれたので、親に感謝すると共に、そうでなかった人たちとの共存についていろいろと話した。結婚する前もした後も、いろいろありますよね。

22時に解散、ホテルに戻る。1日でいろんな人に会い、かなり充実していたがかなり疲れた。泊まったホテルが安い割に設備的に整っていて清潔でとても良かった。即寝。


3日目。ゆっくり寝たいけどそうもいかないので8時前に起床。ホテルから徒歩10分のところにある、サードウェーブ系コーヒーショップというよく分からないけどとにかくお洒落なコーヒー屋に行きたかったが、展覧会が9時半オープンなので上野に移動する道を選んだ。グッバイサードウェーブ。上野駅構内のスープストックでサッとご飯を食べ、いざ美術館へ。近代建築の父として知られるコルビュジエの、画家としての一面を取り上げた展覧会。今年、パリに行く計画を立てているのだが、滞在中に夢のひとつだったル・コルビュジエ作のロンシャンの礼拝堂に行こうと思っていて、テンションを高めるためにも絶対見ておきたかった展覧会。

と言っておきながら絵画はまったく詳しくないしとにかくカタカナが苦手で記憶が続かないので忘れないようにここに書いておく。展覧会はコルビュジエとオザンファン(可愛い名前)がふたりで提唱したピュリスム(純粋主義)の特集から、当時盛んだったキュビズムピカソとか)の影響を受けて二人の作風が変わっていく流れがよく分かる内容だった。結局、建築家として有名になったコルビュジエはオザンファンと喧嘩別れしてピュリスム自体が終わってしまうんだけど、文化の興隆と没落って案外人間関係ひとつでポンと変わるイメージだったので、まさにという感じだったな。少し前にウディアレンの「ミッドナイト・イン・パリ」を観ていたので、思い出しながら見たりとか。ついでに常設展も見て、モネの絵で好きな「雪のアルジャントゥイユ」があり、テンションが上がる。


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11時半過ぎに全て見終わるころには、館内が混み合っていた。サードウェーブを諦めて良かった。荷物をクロークに預けたまま、上野公園内のスタバへ。平日だが、お日柄も良く激混みである。テンションが上がっているのでスコーンとラテを買って洒落た気分で飲む。少しくらいお洒落したって良いだろ!自慢させてくれ!という承認欲求から、インスタのストーリーを更新。更新したら満足してしまった。安い女だ。

荷物をピックアップして東京駅に移動。14時発の新幹線に乗るまでのタスクは2つ。大丸に入っているタキモトの海鮮ミルフィーユ丼(ヒルナンデスで特集しててどうしても食べたかった)とTHREEの化粧品(京都で買えます)を買うことである。まずタキモトは難なくクリア。しかしTHREEが大丸に入っていないことを知る。駅の近くに店舗があるとグーグル先生が教えてくれるのだが、歩けども歩けども辿り着かない。諦めてKITTEへ。東京のお洒落雑貨が集まるビルである。ひととおりお洒落を楽しみ、何も買わずに駅へ戻り、乗車。歩き疲れた。ミルフィーユ丼はマジでミルフィーユだった。食べても食べてもミルフィーユ。半分の量で良いと思います。


無事に旅を終え帰路へ。京都へ戻るとちょっとホッとした自分が。たまに行って、思い出を偲んで、友人達としこたま話してってくらいがちょうどいいかもしれない。それでも大好きな東京。次は会えなかったあの子に会いに。あと東京タワーも登りたい!