ゆれる

好きな人の生き方を応援することや、あらゆる差別や偏りに出来るだけフラットで人間的な考え方で向き合うことや、美しいもの、そうでないものが「存在する」ことを受け入れたい。底の深い、おおきな花瓶のような心であらゆるものを享受して、わたしというフィルターを通ることでこの世界の光として放出したい、向き合う相手はごく身近な人間でもいい、こうやって、ネットの波を通じて出会う不特定の人間でもいい、怒ったり疑ったり悲しんだりしても、蔑むことは避けたい。

ゆっくり本を読む時間も減っていて、じっくり考えることも減って、わたしはどこまで行ってしまうのだろう、いつかどーんと暗闇に落ちてしまうときが来るのだろうか、そんなことは誰にもわからないけれど、心にしまったいくつもの思い出がふいに蘇っては、あの瞬間の世界の輝きが何度でも何度でもわたしを勇気づけてくれるのだった。

そしてまた冬が来る。