2023年映画振り返り

年末恒例の映画振り返り。23歳から続けてきた映画1000本ノック、悲願のゴールインを迎えた2023年。本数はかなり減ってしまったが、今年もいい映画に出会えて幸せだった。前に見て好きだったドラマをもう一度見返したらたくさんの気づきがあったり、ゲームオブスローンズを完遂できたのもよかった。映画以外でもいろいろな良作に出会えていい一年でした。

昨年同様、新旧・洋邦問わず、今年見たものすべて。あと何度か見たことあるけど今年もう一度見た映画も込みで。母数が少なかったので今年はベスト3までにしました。


鑑賞本数:45本
1位 ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
2位 カモン カモン
同率3位 saltburn
同率3位 メタモルフォーゼの縁側

同率3位 メタモルフォーゼの縁側
原作のコミックが本当に良すぎたのであまり期待していなかったけれど、久しぶりに「実写化されてよかった!」と思える作品だった。原作にないシーンもすべて魅力的だった。
いやしかし芦田愛菜、天才!この人の出てる作品初めてちゃんと見たかも。頭のいい人がやる、役に真摯な演技って大好き。

同率3位 saltburn
Amazonオリジナルの作品で、年末駆け込みで見てランクイン滑り込みしてきた一作。今年見たサイコ映画では君がナンバーワンだ!
まずは期待を裏切らないバリー・コーガンの怪演、凄まじかった。この人が出ているだけで「これはやばい映画だ」「絶対サイコ」と言い切れる、信頼感。
大学に進学した冴えない男子が、学内でも人気者でイケメンの裕福な学生と仲良くなり、彼の故郷の屋敷で一夏を過ごす話。最初から最後まで終始不穏な空気が流れていて「絶対何かある」と思った後に必ず何かあるのだがw、ラスト10分はその予想を遥かに超える驚きとエクスタシーが待っている。その10分で全て昇華される感じが、映画の構造として素晴らしいなと思った。

2位 カモン カモン
配信解禁を楽しみにしていた映画のひとつで、期待を悠々と越える作品で涙が止まらなかった。こういう映画が本当に好き。コンプラや多様性の扱い方・感じ方が人によって千差万別な昨今、映画ひとつに取っても、その作り手のスタンスによっては、作品そのものの訴求力だけでは評価できなくなってきたなと感じることが多々ある。そのうえで、この映画はわたしの考えていること、世界はこうなってほしい、こうなるべきだろうと思っていることが美しく言語化されていて、見終わった後に「今はもうこれだけでいい、何も見たくない」という気持ちになるほどの豊かな余韻が残った。子どもがのびのびと生きていられる世界であってほしいし、すべての大人たちは子どもを子どもという枠にはめ込まず、この主人公のように真摯に、人間として向き合うことが大事だと思った。A24、こういう映画もっとおなしゃす!

1位 ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
え、びっくりした?これが1位だって?わたしもびっくりしています!しかしわたしの2023年は、トム・クルーズなしには語れない一年だったとしみじみ思うのだ。
これまでアクション方面のトムに興味がなく、全くと言っていいほど作品を見てこなかったわたしだが、トップガンマーヴェリックの評判を聞いて「これは観る価値がありそう」と思い、手始めにトップガンを見たのがすべての始まりだった。あっという間に、大半の映画ファンと同じように飛行機を操るトムに夢中になったわたしは、続けてマーヴェリックを鑑賞。人生(というか命)をかけて作品と向き合うトムの姿に、同じ時代に生きていることを感謝したのだった。

そのみの勢いで映画館に駆け込んだその日。61歳のトム・クルーズが全速力で走り、決死の覚悟で崖から飛び降りる姿を2000円で観られる奇跡に感謝しながら、スクリーンを見つめていた。なんてことのないストーリーだ。それでも、遠い世界のシネマスターと同じ時代に生きていることが心から嬉しくて、幸福を感じながら映画を見ていた。
いい作品に出会えた時の、心にジーンと沁みるような感動とはまた違う、エネルギーに満ち溢れるような感動が残り続ける。どちらもあるから、やめられない。
映画が好きでよかった!

  • -

以上、2023年の振り返りでした。
2024年もよろしくお願いいたします!