お別れの歌

f:id:hitorigurashi2007:20190617233340j:plain


元気な時には必要ないものが、悲しい時に限って急に必要になったりして、自分がどんなものやことに支えられてきたかを再確認したりする。


失恋すると聴く音楽がある。不思議なことに普段は思い出しもしないのに、失恋した途端に「あっ、音楽聴かなきゃ」ってなる。いろんな恋愛して、だんだん自分のことが分かってくる。こうやってわたしは回復していくんだ、とか、こういうことを思い出すと涙が出るんだ、とか。


大好きだった人と別れて、とはいえ今までには無かった円満パターンで別れたので幸いにもいつもどおりに生きている。思った以上に前向きで、新しい人と出逢うことで傷を癒そうとしている。根暗で、パリピリア充が苦手だったわたしが、初対面の人と会ってそれなりに会話してお茶したりしている。そんでたまに一人になると、好きだった人が過去にわたしにしてくれたいろいろなことを思い出して、とても幸せだったって気づいて泣いたりしている。


喧嘩もほぼ無くて、優しくておおらかで大好きだった人とですら、わたしは上手く恋愛をすることが出来ないんだって思ってしまう時があるけれど、そう思うことで自分を否定して暗い世界に自ら進んだり、ダウナーな気分に浸ったりとか、そういう中二病みたいなことはもうしたくないし、しないでも生きていける強さが今の自分にはあると信じて前向きに頑張る。


最後の日に、手術の時にずっと側にいてくれたこと、わたしの吐いたゲロ(笑)を一緒に拭いてくれたこと、ありのまんまのわたしを尊重してくれたことをとても感謝していて、もう恋人同士としては関係が続かなくても、あなたのことは人として大好きで、素晴らしくて、良いところはずっと変わらずにいてほしいと思ってる、ってことをちゃんと伝えられて良かった。


明るい、光の当たる場所で健やかに生きてきた人と楽しくて幸せな恋愛が出来て良かった。いろんな面でわたしを掬い上げてくれて、自分に自信を持たせてくれた。今まで本当にありがとう。またシーズンインしたら一緒にサッカー見ましょう。