okidoki

さあそうこう言っているうちに2020年は6分の1を過ぎ、世間は新型ウイルスによる死者・罹患者続出で、世界的に様々な影響が出ている。わたしの職場は人が集まるところなのでまさに大打撃、今年一の稼ぎ頭の公演も中止が決まり、昨日は一日中お客さんに中止のお知らせ電話をかけ続けた。

そうこう言っている間にわたしは新たな出会いがあり、とんとん拍子にお付き合いを始めることになった。出会ってから付き合うまで10日もかかってなくてマ?ってなってる。まだ信じられないが、信じられないくらい幸せでもある。

初めて会った日、お互い待ち合わせ場所にいるのになかなか合流できなくてやっと会えた時に顔を見合わせて爆笑してハイタッチしたんだけど、その時に「あ、この人は大丈夫だ」って思ったんだった。何が大丈夫なのか知らんけど、そう思ったんだった。

話が止まらなくて気づいたら6軒はしごしてて朝になっててそのまま帰宅する彼を見送って、この先どうなるんかなあと思いながら心が浮き足立った。2日後に彼の住むエリアの近くで用事があったので連絡したらそのまま会うことになって、その日にはもう仲良しの友達に紹介された。そこから毎日LINEして、3回目で告白された。漫画か?トントン行き過ぎじゃね?まあうまくいく時はあっという間だと言うけれど。

まあそれで、彼は外国人である。付き合った人がたまたま外国人だったとかかっこいいことを言いたいがそうではなく、ある程度需要があるのでは?!と踏んだわたしが積極的に近づいたのである。とはいえ、よくこんな素敵な人の隣が空いていたなと思うくらいには人間ができている。無邪気で可愛くて少年ぽいところもあるけれど、きちんとした立場で仕事をしてきた人なので社会性があるし、良識がある。博識で、だけど人をバカにした感じがない。そして部屋が綺麗!!
彼は出会った当初から、わたしの拙い英語をうまく理解してくれて、わたしが聞き取れるペースで話してくれたのだった。忍耐のいることである。彼は5カ国語を話せるので、語学勉強の大変さをよく知っている。苦労をたくさんしてきたからとも言えるが、苦労を重ねただけでは人には優しくなれない。大変ななかで与えられた優しさを、きちんと正しい形で受け取ってきたんだろう。心のあたたかいひとだと思う。

彼は今日本語学校に通っていて、仕事を探している。仕事次第だが、5-10年は日本に滞在したいと思っている。が、予定は未定である。この先のことは誰にもわからないけれど、1日ずつ楽しく誠実に過ごしていきたい。