2019年映画振り返り

2019年も終わりですね。前厄の一年、いつもと変わらず喜怒哀楽の豊かな日々だったが、結局毎年この時期になると「まあいろいろあったけと今年も楽しかったなあ」と思う。なんだかんだで幸せな人生だ。そして今年は(今年も?)そばにいてくれる友人達の偉大さと存在の大きさを痛感した年でした。来年もシクヨロ…

せっかくなので今年の映画ベスト5でもやっとくか。新旧・洋邦問わず、今年見たものすべて。あと何度か見たことあるけど今年もう一度見た映画も込みで。

鑑賞本数:94本
ランキング:
1位 わたしは光をにぎっている
2位 マリッジストーリー
3位 20th Century Women
4位 ブリジット・ジョーンズの日記
5位 Once Upon a Time in Hollywood
次点 パドルトン

今年はNetflixとアマプラという強い味方を手に入れたので結構な本数を見ることができた!

次点 パドルトン
末期癌の宣告を受けた男が、病状がいいうちに自分で人生を終わらせようと決心し、アパートの隣人にその手助けをお願いする話。Netflixのオリジナル作品であんま期待してなかったんだけど、ふたりの絶妙な友人関係と映画の雰囲気が良かった。親友でもないし、お互いの過去もほとんと知らないけれど、ただただふたりでリビングでおしゃべりしたり、映画観たり、ピザ食べたり、謎ルールのテニスをやる。たまたま隣人だっただけなんだけど、なぜかこの人を信頼できる。お互いがお互いに対してそう感じて、思いやりあって、って言うのが、中年と言われる時期も過ぎて、人生に新しい希望とかはそうそう無くって後はどう老いていくかを考え始める時期の、リアルなふたりの姿が良かった。敬遠してたNetflixオリジナルも毛嫌いせずに観てみよう!と思えた作品。

5位 Once Upon a Time in Hollywood
テレビやネットでめちゃくちゃ宣伝してて、ブラピとレオ様を一度に観れるなんて!というミーハー心にまんまと負けて映画館で観た。実際の殺人事件を基にした作品だったので、「これを読めば100倍楽しめる」みたいなネット記事を読んで行ったら本当に楽しめた。というかたぶんそれを読んで行かなかったら、いちばん大事なシーンのところで???ってなっていたと思う。タランティーノがハリウッドの古き良き時代を回顧しながら作ったらしく、「はーんこれがハリウッドか」と思いながら楽しく観た。それでとにかくブラピがかっこよくて、大画面いっぱいにピースサインをしたブラピが映った時にわたしの心の中のパー子が「キャーーーーーー!!」って叫んだし、斜め後ろに座っていたご婦人軍団も小声でキャーーーーーーしてました。タランティーノのことほ全く詳しくなくてパルプフィクションしか見たことないから語る権利もないが、とにかくラストの終わり方が素晴らしく、ありがとうという気持ちになった。こういうことが出来るから映画って芸術って良いよなと思う。まだ観てない人は大画面で観て…

4位 ブリジット・ジョーンズの日記
これは元々好きだった作品で大好きなコリン様が出ているのでそもそもサイコーなんですが、わたしは今年何年ぶりかの失恋を経験しまして悲しみのど真ん中にいる時に再見したんですね。そしたらすごく元気になったんですね。断言します。ベストオブ恋愛で落ち込んだら観る映画!!

3位 20th Century Women
ずっと観たかった映画がNetflixにアップされ、予想通り素晴らしかった!「マギーズプラン」を観て以来グレタ・カーヴィグのことが大好きなんですが、この映画の彼女も良かった。文化や社会の価値観がまさに今移ろおうとしている最中で、古い価値観に囚われる人、新しい価値観を生み出そうとしている人、新しい価値観を受け入れようとしている人がそれぞれに描かれていて大変勇気が出た。こうやって時代は更新されていくんだと。男性が女性に教えるという構図が現代ですら多いけど、思春期の男の子に年上の女性たちがさまざまな価値観を提示していくのがいい。そして立派なフェミニストに成長する男の子もサイコー。

2位 マリッジストーリー
予告編が上がった時から楽しみにしていて、これは間違いなく傑作だと信じていたら本当にグレートだった!離婚を決断した夫婦のこれまでを濃密な会話劇スタイルで描いているが、ふたりの掛け合いが演技だと思えない…ネットでも度々見かけるが、口論のシーンは涙なしでは観られない。スカヨハ推しで良かったと思えた瞬間だった。あとわたしはアダムドライバーが出ている映画を初めて観たんですが、この人の顔のクセがたまらないですね!パターソン早く無料にならないかな。とにかくストーリーと演技が良い、素材の良さで勝負しましたって感じで堂々の2位ランクインです。

1位 わたしは光をにぎっている
これはもう、前の日記にある程度書いたんで繰り返しませんが、とても良かったです。昨年に比べると今年はそんなに良作無かった気がするけど、その中でも特別輝いていました。わたしのモットーや思想にぴったりくる感じ。ほんで何度も言うが、場末の酔っ払いをやらせたら光石研の右に出る者はいないですね。この映画で確信しました。


良いお年をお迎えください!